話題のバリエーション

話題のバリエーション

ベテランの美容師さんは会話のバリエーションが豊富です。それはそれだけ長く美容師をやっているのですからある意味当たり前とも言えます。ベテランである美容師はそれだけ年齢も上である場合が多いので、美容師であるかどうか、という以前に、長く生きている、というだけでも話題が豊富です。特に既婚者の美容室であるならば、同じような既婚者や、子どものいるお客さんの会話は弾むに違いありません。そういう会話の内容と言うのは勿論なのですが、そのお客さんに対して同会輪を広げるか、という事においてはさすがに場数を踏んでいるな、という会話術を持っている美容師さんが多いように思います。おそらくベテランの美容師さんになると、会話術を学ぼうとする時間的余裕もあるのでしょう。休日に自分が見た風景、体験した事、なども上手く会話に取り入れているように思います。若手の新人美容師さん達は、厳しい美容師の仕事をしていると休日に何かを楽しむとか体験する、と言った余裕もないのかもしれません。若い美容師さんに多いのは、教科書通りの会話の進め方をする美容師とか、お客さんの方が一方的にしゃべっていて、相づちを打つだけになってしまっている美容師です。もっともお客さんの中にはただ自分が喋りたいだけの人もいますから、そういう人なら好まれるかもしれませんけどね。以前担当してもらったアシスタントさんで、とても若くて華奢な女性アシスタントさんがいたのですが、その人がシャンプーをしてくれている間に、実はマッサージは男性アシスタントさんの方が力があって気持ちが良いんだけどなあ…などと残念に思っていたのです。ところが実際にその女性アシスタントさんが頭皮マッサージや肩のマッサージを始めると、とても力強く、頭皮や肩に食い込む様な気持ち良さがたまらないものでした。あんな小さくて細い人なのに、どこにそんな力があるのだろうか?と思うほどです。この人はどれほどマッサージを練習したのだろうか?と思いますが、実はマッサージの上手い下手、というのは、練習も勿論ですが、手の大きさや指の長さ、というよりは、握力に関係があるようですね。握力が強い人はもともと手首や指の先に力が入りやすいのかもしれません。また指先ばかりに力を入れるのではなく、体全体の重さを指先に乗せるような感じにすると、力のこもったマッサージが長時間出来るようになるのだ、と聞いたことも有ります。アシスタントの資質として、シャンプーやトリートメント、マッサージのためには、握力が必要なんだ、と思うと、美容師になる資質というのは、本当に色々な要素が必要なんだな、と感心するものです。